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一度チャンスはあったのだが、タイミングが悪くそれを逃がしてしまったのだ

 一度チャンスはあったのだが、タイミングが悪くそれを逃がしてしまったのだ。
 下手をしたら、ずっと顔をみることができないかもしれない。
「はっきりしないなあ」テディベア
 鈴鹿は眉をひそめて、伊央をみる。
「あのさ、鈴鹿お姉ちゃん。咲輝さんさあ、仕事忙しいのかな?」
 伊央は上目遣いで鈴鹿をみて聞く。
 咲輝のことを聞けるのは、伊央にはやはり鈴鹿しかいないのである。家政婦にも聞いてみたが、咲輝とはあまり会ったことがないようで、くわしい人柄などはわからないようだ。
「そりゃあ、社長だから忙しいんじゃないの?」
 あたりまえのことを鈴鹿は素っ気なく答える。
 雨宮さんの家は、寒々とした高台に建つ西洋風のお屋敷だった。
 寂しげな坂道を延々と登り、ようやく辿り着き、門の前で見上げると、内側は木が鬱蒼と生い茂っている。空が曇り風が出てきて、木々がざわざわと揺れる様子がゴシックホラーぽくて不気味だった。
「あのさ、急に訪ねたら雨宮さんも迷惑じゃないか? それに、家の人もいるかもしれないし……」
「黒崎はこの時間は会社っすよ。それに、あんま家に帰ってないみたいだし、心配しなくても大丈夫す。蛍んちには、二、三度行ったことがあるすけど、いつ行っても、気配が、まったくなかったすよ」
「でも、病気で休んだのなら、寝ているかもしれないよ?」
 正直ぼくは乗り気ではなかった。昨日、あんな別れ方をしたのに、家に押しかけたりしたら、ますます彼女を追つめてしまうんじゃないか。辛いとき、一人にしておいてほしいことって、あると思うし……。
「じゃあ、電話してみます」ウェイトベア
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よしよし、悪かったね。昨日は嬉しくて

「よしよし、悪かったね。昨日は嬉しくて、ついいきすぎてしまったようだ」
 咲輝は困ったように眉を寄せると、小さな子供をなだめるように伊央を抱きしめて、背中をなんども撫でた。
「痛い…」テディベア
 伊央は目に涙をため、恨みがましく咲輝をみて唇を噛みしめる。
 昨日とは違い今日の咲輝はとても優しいので、伊央は安心して胸に頭を預けた。
「ごめん」
 咲輝は伊央の耳元で囁いて、頬に溢れている涙を唇で吸う。
「手も、足も、お腹も、お尻も、みんなすごく痛い!」
「くすくす、しっかり考えて、探偵さん」
「ぼくは、ただの高校生だから、それだけのヒントで推理をするのは無理だよ。別のヒントはないの?」
「なら、彼の話をしてあげる」
 つぶやく彼女の瞳に、愛おしげな光が宿るのを、ぼくは見た。
「彼は、誰よりもわたしの近くにいたわ。わたしの片割れで、わたしの〝半分?だったの。わたしたち、どこへ行くにも、なにをするのも一緒だったわ……」
 窓から差し込む清らかな月明かりが、遠い過去の記憶を、現在に運んでくる。
 時の欠片が白い羽になり、月の光とともに、ぼくの上にゆっくり舞い落ちてくる。
 ぼくらもそうだった----。テディベア 通販

そんなにじっとみつめられていると

 そんなにじっとみつめられていると、ドキドキして変な気持ちになってしまう。
「そうだろう。だから私は鈴鹿さんの提案を受けいれることにしたんだ」
 咲輝は吐息をつくと、いとおしげに伊央の頬をなんども撫でる。テディベア
「だって俺、男だ!咲輝さんそんなにカッコいいし、女の人にだってもてるだろう。なのになんで俺なの?」
 伊央は親指の爪《つめ》を噛む。なんで自分なのか、伊央にはどうしても信じられなかった。
「私は女の人に興味が持てないんだ。だから鈴鹿さんとの見合いも義理でしただけで、結婚するつもりはなかった。けれど、伊央君に会って心が変わったよ。どうしても君を私のものにしたかった」
 咲輝は伊央の顔から身体に手を移動させると、強引にべッドに押し倒す。
 必死に自分に言い聞かせ、まるで耳元で息づかいまで聞こえてきそうな美羽の幻を振り払い、流人くんの話に集中しようとした。
「きみがたくさんの女の子と同時につきあうのは、憎んでほしいから?」
 痺れてゆく指と指を、ぎゅっと握りあわせ、油断すると震えそうになる声で問いかけると、流人くんは、「そうすね」とつぶやいた。テディベア 通販
「嫉妬されんのも、束縛されんのも、たまんないっす。けど蛍は違う。あいつは、オレとつきあってても、オレにこれっぽっちも執着してないし、心ここにあらずで、ぼんやりしてる。最初からそうでした」
「雨宮さんとは、どうやって知り合ったの?」

咲輝は固まっている伊央に向かって声をかける

 何故、こんなことになった? テディベア邪魔者をすべて排除し、ようやく彼女を手に入れたというのに、何故?
 すべては、彼の計画通りに進行していた。崩壊した箱庭を修復するために、彼はありとあらゆる手段をこうじ、手を血で濡らすことも、神を冒涜することも恐れなかった。
 もともと神なんて、この世にいやしない。彼の隣で嗤っていたのは常に悪魔で、それは彼の最も頼もしいパートナーだった。
 そう、彼にミスはなかった。なのに、ここにきて、あらゆることが破滅へと向かっている。
 時間がない----。
 もう一度、時を巻き戻さなければ。
 彼女と出会ったあの日まで、時聞を戻すのだ。
 叶うのなら、悪魔に魂でもなんでもくれてやる。
 咲輝は固まっている伊央に向かって声をかける。
「いいです」
 伊央は俯きながらブルブルと首を横に振った。
 パニックで頭の中がぐるぐるまわっていて、どうしていいのかわからない。
「そうかい…」テディベア 通販
 咲輝はつかつかと伊央の前までいくと、彼を抱きあげてベッドルームに運ぶ。
「あの、だめです!」
 完全にパニックになって、伊央は降ろしてもらおうとして必死でじたばたと暴れた。
「大丈夫だよ」アグブーツ

4は、死者のシよ。〝43 31?、きっとこれは

「4は、死者のシよ。〝43 31?、きっとこれは、〝43(死にさらせ) 31(みんなイチコロ)?という意味に違いないわ。わたしたちへの挑戦状ね」
 その決めつけように、ぼくは一瞬ぽかんとし、我に返った。
「ちょっと待ってください、飛躍しすぎじゃないですか? 挑戦状なんて大袈裟なもんじゃなくて、ただのいたずらじゃ? それに、〝わたしたち?って、ぼくを交ぜるのやめてください」
「なにを言ってるの、心葉くん。たとえいたずらだとしても、わたしの大事なおやつ箱----いいえ、文芸部の神聖なポストに、こんな美味しくない----いいえ、卑劣で無粋なものを投げ込む輩を見過ごしにはできないわ。これは文芸部の存続をかけた闘争よ。部員が二人しかいないからってナメられてたまるものですか。文芸部は少数精鋭ということを思い知らせてやらなきゃ」
「闘争って----討ち入りでもする気ですか!?」
「ええ。そうよ。いざとなったら、太鼓だって叩くし、角笛だって吹き鳴らすわ」
 まずいっ。いつもの暴走がはじまった。今、遠子先輩の頭の中では、妄想がどんどん肥大しているに違いない。こうなると、〝文学少女?は、誰の手にも負えない。
「ぼく、期末試験が近いので帰ります」テディベア
 荷物をさっさとまとめて出て行こうとするぼくの腕に、遠子先輩は両手で、がしっとしがみついた。
「ダメっ。今日から中庭で張り込みをするんだから。これは先輩命令よ、心葉くん」
 このとき右腕にあたっていた遠子先輩の胸が、気の毒になるほど真っ平らで、本当に高校三年生の女子としてどうなのかと思うほどぺったんこで哀れを誘い、振りほどこうとした手が止まってしまったことがぼくの敗因だった。
 期末試験までの貴重な数日間を、ぼくは遠子先輩と一緒に、中庭で過ごすはめになったのだった。
 そして----。
「あなたたちなにをのんびりしているの。先方はもういらしているのよ。鈴鹿、口の周りのケーキのクリームを拭《ふ》いて早く化粧を直していくのよ!」
 華はテーブルの上に置いてあるナプキンで鈴鹿の口を強引に拭《ぬぐ》う。結婚式 テディベア
「いいっておばちゃん。いい女は、相手を少しぐらい待たせても平気なのよ」
 鈴鹿は余裕しゃくしゃくでにっこりと微《ほほ》笑《え》んだ。
「そんな立場じゃないでしょう、今すぐ直しなさい!」
 華は鈴鹿を一喝する。
「はーいっ。こんなところで化粧直しなんて、恥だよ」
 ブツブツいいながらもバッグから口紅を取りだして、鈴鹿は化粧を直す。
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